七基の日記

特別支援学級出身・地方国立大学生の日記

私は日本の受験制度に救われた

こんにちは七基です。共通テストも終わり、月曜日となりました。かく言う私も大学2年生であり2年前には最初の共通テストを受けたわけですよ。一浪もしているのでセンター最終年度も経験しているハイブリット世代ですよ。

受験と言えばキットカット!私もこの前スーパーで買いましたよ。また、1つ減るらしいですねぇ。

キットカットお前…消えるのか?

少し話が逸れてしまいましたが、共通テスト私は一年浪人したにも関わらず72%しか取れずに今通ってる大学にいます。正直、悔いが無いと言うと嘘になりますし、全力でやった結果だけに、もう少しどうにかならなかったのかと今でもこの時期になると、あの日々を思い出しますね。

昨年話題になった親ガチャという言葉も、受験に関しては大きく関わっているようにも思います。浪人したくてもできない家庭というのはたくさんあるでしょうし、私も母親の遺産で一部費用を返済した身ですので、出していただいた祖父母には感謝してもしきれません。ただ、日本の受験制度というのは最近では推薦制度が増えてきましたが、努力次第である程度挽回が可能な筆記試験の方式が多いということもあり、企業においてもある程度学歴が重視される(最近はだいぶ変わっていると聞きますが)傾向にあるとの事から、私も唯一残された一発逆転の手段として母を亡くした中学時代から意識してきました。

これがアメリカとかアングロサクソン系(特に北米)の大学になって来ると、日本のAO入試のような形式、一応SATというセンター試験的なものもあるみたいですが、アイビーリーグとかになってると満点でも安心はできないようです。この、志望動機だとかこれまでの経歴・実績とかそういう話になってくると、ボランティアとか課外活動に参加する機会の関係で、よりどんな家庭に生まれてくるかが重要になって来ると思います。

ペーパーテストであっても、塾とか教育関係で投資できる家庭とそうでない家庭では、また別の格差が生まれてくるわけですが、最低限の学習に関しては公立の高校で提供されるわけですから、ある程度個人の努力でトップクラスとは行かないまでもそれなりの所には行けるような気がします。(実際私も現役時代公立高校塾なしで、地方の国立大学へ合格しています)

大学受験に限らず、高校受験でも似たようなことが言えます。私が通っていた特別支援学級は通知表の評定が付かない(やっている内容が全く違うのでしょうがないですが)ので、恐らく5段階の1で評価されたと思いますが、評定以外でも当日の筆記試験である程度取れれば何とかということで、偏差値50ほどの公立高校に運よく滑り込むことができたのですが、やはり多くの同期たちは通信制高校とか療育手帳を持っている人は特別支援学校に進学するパターンが多かったですね。もちろんそれが悪いというわけでは無いのですが、当時大学受験こそが人生一発逆転の方法だと考えていた私は、少しでも進学を重視できる環境に身を置きたかったので、比較するとベストな選択だったのかなと思います。(最近は通信でも進学に力を入れているところが多い印象があります)

話は変わりますが、学歴を鼻にかけて人を馬鹿にしたりする人っているじゃないですか?Youtubeとか見てるとたまに見かけるのですが、もちろん東京一工とかトップクラスの所に合格する人って、努力の量とかやり方とかとにかく凄いんですよね。でも、努力できるのって一番大切なのは自分の力とか意志とか何ですけど、自分1人だけの力じゃあ努力をするという所に立つことすらできないんですよね。

例えば、お金を出してくれる保護者であったり、身の回りのことをやってる人だったり、人は一人では絶対に生きていけないし、お金のない高校生・浪人生ならなおさら、誰かに頼っているのには違いないんですよね。それなのに、いざトップの大学に合格したら、人をコケにするコンテンツを生み出して小銭稼ぎをして、凄い事には違いは無いが、その使い方は間違っているのではないかと思う次第です。

少し、批判的なことを書いてしまいましたが、努力をして得た結果は確かに素晴らしいものだが、努力できるのも誰かのおかげであるのだから、それを忘れて(もちろん需要があって存在しているという現実はありますが)、他者を貶めるようなことをやるのは少し残念ですね。

私もできる事なら、もう一度受験をしたいと思っています。(さすがに無理ですが)それくらい受験は私の人生を変えてくれたというか、転機になったものだと思います。共通テストが終わった受験生の皆さんは、私立の入試・国公立二次試験に向けて、まずは一息ついて、燃え尽き症候群にならない様に、友人たちと語り合って悔いなく過ごしてほしいと思います。

ただ、全力でやっても悔いが残るときは残ります。でも、その後、どうするのかはその時考えればいいのです。今は目の前のことに集中しましょう。もし受験生の方でこのページをご覧下さった方がいましたら、私は本当に心から応援していますということを伝えられればと思います。顔もわからない相手になんだこいつはって話かもしれないですが。笑

それでは、また!